閉経前後に様々な不定愁訴は更年期障害の可能性が高いです。加齢によるものだからと放置している方も多いかもしれませんが、「たかが更年期障害…」と甘く見ず、病院やクリニックで診てもらうことをおすすめします。ここでは、病院やクリニックでの治療法について紹介します。
更年期障害の治療法
更年期障害は女性ホルモンの減少によって引き起こされる病気です。よって、病院での治療に関しては、薬剤によるホルモン補充療法(内服薬、貼り薬、塗り薬)が基本となります。これにより、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの減少が原因で引き起こされる病気の進行を阻止することができます。なお、「寝つきが悪い」「手足が冷える」「眠りが浅い」といった症状が見られる場合には、さらに軽い睡眠薬や漢方薬を処方されることもあります。
さて、気になるのが副作用です。エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンには子宮や乳房の細胞を増殖させる作用があり、子宮体がんの原因となり得るのではないかと懸念されています。こうした副作用を抑えるために、黄体ホルモンを同時に摂取する治療法を導入している病院やクリニックもあります。
ホルモン補充療法以外では、漢方薬という選択肢もあります。様々な作用の生薬を組み合わせながら症状を和らげていきます。